Maison & Objet Asia in シンガポール初訪問。
以前に「シンガポールの新美術館」というタイトルで記事を書いたことがありましたが、その美術館のあるマリーナ・ベイ・サンズにExpo会場があります。
今年2回目となるアジア版 “Maison & Objet”は、規模的にはさほど大きくはありませんが、クオリティーはヨーロッパのものとそれほど大きな差異は感じられませんでした。ヨーロッパ以外に香港やフィリピンなどの近隣諸国からの出展が見られるのが興味深い点で、そういった意味ではまだまだ発展の余地はあり、今後が非常に楽しみです。
街の中にもDesign Weekとして催し物がありました。相対的な感想としては、欧米諸国により近い大陸的な感覚です。
滞在先のホテルは、高層マンションが立ち並ぶ住宅地の中にあったのですが、このマンションの構造に驚きました。
サヴォア邸を彷彿とさせる細い柱の上に垂直に伸びるピロティ式のマンション。そのようなマンションが沢山ある地域でした。これだけの高層になるとさすがに不安定感を視覚で感じてしまいました。最先端の技術に自分の意識が追いついていない証拠でしょうか。
シンガポールの先進性、国際性、整備された町並み、人々の親切な対応、すべてにおいて新鮮な驚きでした。経済的にも成長著しい国シンガポール、少し歩くと汗がしたたる暑い気候でしたが、室内はどこも快適で、滞在中すべてにおいて気持ちよく過ごせました。何よりも子供達の屈託ない人とのコミュニケーションを見ると、成熟した大人社会の安定が背後にあるのが見受けられ、この国の未来は明るいと感じました。
少しの滞在では見えない事のほうが多いと思いますが、エンターティメント・食事・インテリアや生活用品などのデザインにいたるまで、それらのクオリティーの高さ、またインドや中国、アラブなどの異文化のライフスタイルの融合と共存は魅力の一つでした。
東京23区ほどの大きさのシンガポール、このような美しくも発展した国を造り出した彼らの知恵から多くのことを学べるのではないかと思います。