Anthropocene (アントロポセン)という言葉を聞いたことがありますか?Anthroporogy(アンソロポロジー)文化人類学と似た用語ですが、少し違います。「人類は、新しい時代に入る」。それに関する記事をご紹介します。
2016年9月1日 [QUARTZ]
文字通り画期的なニュースです。 専門家グループは、私たち人類は「人新世(アントロポセン)」という新しい地質時代の入るということの公式決定を検討しています。
南アフリカのケープタウンで行われている第 35回国際地質学会議(International Geological Congress)において、科学者たちが、私たち人類は「人新世(アントロポセン)」という新しい地質時代の中にいると決定することを検討しています。それは下のような概念です。
人新世:ひとしんせい、じんしんせい = Anthropocene(アントロポセン)とは、ノーベル化学賞受賞のドイツ人大気化学者、パウル・クルッツェンによって提案された造語で、人類が地球の生態系や気候に大きな影響を及ぼすようになった近年の地質学的な時代を表しています。 更新世の次の地質時代の、人類の時代という意味です。
日本語では、「じんしんせい」と読むのが一般的だそうです。
新しい地質時代とは?
地質年代は、化石など地層や氷床に刻まれた痕跡によって定められ、三葉虫が登場した古生代カンブリア紀、恐竜が繁栄した中生代ジュラ紀や白亜紀などに区分される。現在は258万年前に始まった新生代第四紀の「完新世」と定義される。
ノーベル化学賞を受賞したドイツの大気化学者、パウル・クルッツェン博士は2000年、生態系や気候への人類の影響が拡大しているとの危機感から、「人新世」という新しい年代を提唱した。(2016年1月28日 毎日新聞より)
つまり、核実験による放射性降下物やプラスティックの大量消費により、地球の地質層に痕跡をを残す文明という解釈のようです。
産業革命からほんの数百年で地球に痕跡が残る程の活動を人類はしてしまった。そして、この痕跡は、半永久的ともいわれています。
今、何を考えるべきか?
科学者の間では、「今から人類が経済活動を一切やめたとしても、もう地球はもたない」という意見を唱える人もいるようです。というのは、車が猛スピードで走っていて、急ブレーキをかけたとしても、すぐには止まれないように、完全に停止するまでには、いくらかの距離が必要になってくるのと同じで、少なくとも現代の人類が生きている間は、減速しないで進み続ける、いわばブレーキをかけて停止するまでの期間にいるということらしいです。ブレーキをかければの話ですが。
昨日、京都で39.8度。日本国内でも、7月18日に多治見市で40.5度。じわじわと気温は上昇しつづけています。
このままでは、本当に命の危険を感じる環境や場面が頻繁に訪れてくる。その現実を知って、どう考え、どう行動するのかが一番大切なのではないかと思います。量子力学の世界では、人間の意志の干渉があるとされています。この発見は、今の状況下において非常に朗報なのではないでしょうか。