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「日本にもホームレスいるんだ。」
とイタリアの友人の口からこぼれました。
日本のイメージは、”クリーンで何でもきっちりしていて、親切丁寧” なのだそうです。ホームレスがいる街のイメージが想像できないようでした。
ミラノにはとても風貌の若そうなホームレスが道の脇に座っていたりします。また、クリスマス前には、ホームレスの人がお店に入ってきて小銭のカンパを求めます。クリスマスは、家族の行事。この時期だけはお店の人たちも寛大になり、小銭を渡す人が普段よりも多いのです。
別の日、フランス人の友人と街を歩いていました。すると、ズボンのポケットをチャラチャラと鳴らし、小銭を手にとりホームレスの座っている前に置いてある小銭入れにお金を入れました。
私は、「いつもあげているの?」と質問しました。
「お金があるときはね。いつも出来る訳じゃないし、あるときにはできるだけね。」
友人は、彼らに小銭をあげるためにいつもいくらかをすぐ出せるようにポケットに入れているといいます。
日本なら、ホームレスは自己責任というか、仕事をしない人が悪いというような風潮のある中で、その友人の行動にはっとさせられ、根底にあるカトリックの考え方に心動かされたものです。
話かわりますが、「自分だけで生活できない貧しい人を、国が救うべきか」というアンケート調査があったようで、その質問に対する回答の結果が衝撃的でした。
「救うべきだと思わない」と答えた人の割合
イギリス:8%
ドイツ:7%
イタリア:9%
中国:9%
アメリカ:28%
日本:38%
調査資料:
Pew Global Attitudes Report October
http://www.pewglobal.org/files/pdf/258.pdf
なんと日本は欧米諸国の中でダントツの一位で約4割の人が救うべきだと思っていないのだそうです。
外国人観光客が増え、観光客のアンケートでは、「親切」「丁寧」などと日本の賞賛があるなか、もし、彼らが日本を心底好きになり、自国民になり仕事を無くすはめになれば、救うべきではない対象になるのでしょうか。
毎年の子供の自殺率が先進諸国の中で最も多い日本。
日本の若者(15才〜24才)の自殺率は、この20年間、これも先進諸国の中でダントツでトップです。欧米諸国は減少傾向にありますが、日本はその逆で増え続けています。
プレジデントオンラインより引用
http://president.jp/articles/-/17058
他の国にも様々な諸問題はありますが、将来を担う若い世代の人達の自殺が多いというのは、未来に対する希望がないということ。貧しい人を救うという心のない大人と希望のない若者。日本の国の未来さえもが揺らいでいるように思えます。
この数字は本当の日本の姿なのでしょうか?